社員研修:経営・マーケティング基礎研修
経営・マーケティング基礎研修(1−2日)
●目的:誰もが知っておくべき基礎知識の習得
企業会計などと同じく、経営・マーケティングの基礎知識は、全ての社員に必須です。このようなベースがあってこそ、経営陣の意図が現場に落とし込まれ、経営と現場がつながります。
ビジネスパーソンとして最低限の知識として、なるべく多くの社員に知っていただく必要があります。
特に、管理職の方、営業・販売・企画系の方には必須です。
●対象者:中間管理職〜一般社員に
次代を担う管理職、現場の最前線で会社を支える社員の方々こそ、経営視点・マーケティング視点が必要です。経営陣の意図を的確に理解してこそ、企業の戦略が現場で生きてきます。全社員に経営・マーケティング視点を植え付けるための研修です。
●人数:25名以下が望ましいです
3〜4名のグループを作って、グループディスカッションを主体に進めていきます。全てのグループに講師の目を行き届かせるようにするには、20人以下が理想です。
60〜80名という、「講演」スタイルでも可能は可能で、実績はあります。ただ、この講座に限らず、研修全般に言えることですが、人数が増えるほど、一人当たりの効果は残念ながら確実に落ちてしまいます。その一方で、人数が増えれば、一人当たりのコスト効果が高まる、ということも言えますので、量を取るか、質を取るか、という決断になります。
●内容:顧客価値・3C・4Pの理解と演習
経営・マーケティングの基本的な考え方
1)顧客価値
2)3C(Customer(顧客)、Company(自社の強み)、
Competitor(競合との差別化))
3)4P(Product(商品・サービス)、Price(価格)、
Place(販路・流通)、Promotion(広告宣伝))
を、多くのケースを通じてきっちりと学んでいきます。
●日程:1〜2日間
最低1日は必要です。2日間あるとケースディスカッションなどに多く時間をとることができ、理解がより深まります。
●実施実績
超大手通信会社、など
●研修の内容
以下のような流れで研修を行います。実際には百枚以上のスライドを使いますので、ごくごく一部ですが雰囲気はお感じいただけるかと思います。スライドは、実際に使われたものの抜粋です。
1) 顧客にとっての価値−ベネフィット
まず、「お客様はモノではなく、自分が欲しい「価値」を買う」という、「顧客価値」(ベネフィット)という考え方を学びます。当たり前の考え方ではあるのですが、実践できていることはあまりありません。
例えば、自動車の場合も、「タイヤ」「エンジン」などの「モノ」を買っているわけではなく、快適に移動ができること、楽しい家族旅行、などの「価値」を求めて購入しているわけです。当たり前と言えば当たり前です。
そして、次に自社商品のお客様にとっての価値を考えてみる、というケースを入れます。すると、意外と自社商品の価値がわからない、という現実につきあたります。これが当たり前のようで当たり前では無かった、ということを感じていただくのです。
「顧客にとっての価値」が、経営・マーケティングの全ての基礎となる、という考え方のもとにこのような構成にしています。
2) 3C−顧客、競合、自社という3つの切り口
次に、戦略の基本的な要素である3Cという考え方を学びます。
この3つも当たり前と言えば当たり前の考えです。
戦略の基礎は、この3つの組み合わせ、ということをマクドナルドなどの身近な例を使って考えていきます。マクドナルドの場合は、
・競合
・自社(差別化ポイント)
・顧客
は以下のようになるかもしれません。この「穴埋め」によって、ベネフィット、3Cの組み合わせ方が全く異なる、ということを自身のマクドナルドという経験と照らし合わせて、腹に落として行きます。
この部分に限らず、このように身近な例を使って体系的な考え方を論理立てて学ぶことにより、本当に理解していただくのが弊社の基本的な考えです。
3) 4P−商品、価格、販路、広告・販促という4つの要素
経営的な意味合いが強い3Cの次に、マーケティングの意味合いが強い4Pという考え方を学びます。
これも、商品、価格、販路・チャネル、広告・販促という4つの要素をもれなく考えましょう、という当たり前のことです。
例えば、ここで「任天堂DS」などのケースを使って、DSがなぜ成功したのかを4Pを使って考えることにより、さらに理解を深めていきます。
4) まとめ
ここまで、ベネフィット、3C、4Pという基本的な考え方を学んできました。このまとめとして、例えばドトールとスターバックスを使い、背後にある一環的な考え方の違い(これこそまさに戦略の違いです)を考えて、まとめとします。
5) 最終ケース
2日間ある場合には、最後に3時間程度、たっぷり時間を使って、実際にここまでの考え方を全て使い、プレゼンテーションを行っていただきます。
ケースは自社商品でも構いませんが、例えば
BtoC(個人顧客対象)の場合、
・コンビニエンスストアやドラッグストアの新業態を考える
・新しいエンターテインメント施設を考える
BtoB(法人顧客対象)の場合、
・印刷会社の営業戦略
・高層ビルのテナント獲得戦略
などの、自社商品と全く関係がないものの方が良い場合が多いです。自社商品ですと、どうしても知識レベルなどの違いが人によって出てしまい、本質とは関係ないところにディスカッションが引っ張られてしまうからです。
ちなみに、BtoBのケースは弊社代表の経験事例です。
そして、最後に全グループ(1グループ3〜4名)の発表を行い、受講生の相互評価・コメント、講師講評を行います。
最後に講師がまとめ、研修が終了します。
2日間でこれだけの量をこなすのは結構しんどいですが、実際には自分たちで考えている時間が多いため、「あっという間の2日間だった」というコメントを多くいただきます。
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